ワクドキとは、様々な人と関わり合い想いを共有すること

 

最高の笑顔で出迎えてくださった多屋さん。現在は、なかふらのこども園園長として毎日をワクドキしながら教育に向き合っている。 昭和12年頃農繁期に子どもを預かることに始まり、昭和46年には認可保育所に。平成28年、「幼保連携型認定こども園」の認可を受け、子ども達にとって最善の教育を提供できるようなアイディアを実行している。

他者のちがいを認め、ともに生きる智慧を。

 

 

ー子ども達に感じて欲しいことは?

純子さん 園の理念に「他者のちがいを認め、ともに生きる智慧を学ぶ」という一文があります。子ども達には個性があり、それぞれの環境があり、例え人種が違っていても同じ屋根の下でお互いを認め合って、困難に協力して立ち向かう心を養ってもらえれば嬉しいです。この中富良野という土地から羽ばたいていくであろう子ども達には、園を通して「愛された」経験を積んで欲しいと思っています。将来、壁にあたった時に愛された経験がある子は強いですよね。今の流行を借りて「子どもファースト」という言葉をいつも心に置いています。

ー園が行ってるアイディアとは? 純子さん  園では0歳〜1歳の小さいお子さんのお部屋を2階にしています。これには運動機能向上の目的もありますが、普段の生活で起こりうる危険について学んでもらうという狙いもあります。他にも、子ども達が自らの意思を伝え、行動できるように、食事の際は自分たちでおかずやご飯の量を決めるという「選択」をしてもらっています。自分の決めた量はしっかりと食べきる努力をするという事で、責任感を育て、自身の達成感にもつながります。 園で子どもが出来るようになった事を保護者さんが喜んでくれる事もやりがいの一つです。保護者さんの力はもちろんのこと、子どもは社会が育て、みんなで育ち合う姿が理想の姿だと思います。育ち合うためには自分を知り、相手を認めるという事が大事です。「見て、マネて、学ぶ」ことが子ども達の成長につながりますので、私たちだからこそできる環境づくりを意識しています。

安心して楽しく子育てができる地域づくり

 

ー今後の展望は?

純子さん 地域子育て支援センターとして園内に「そらいろのたね」を設立しました。子育て相談や子育て講座などを通して新たなお母さん、お父さんのコミュニティ作りをしていきたいと思います。色々なプログラムがあるので是非参加してみてくださいね。また、中富良野の子育てに関わる施設や教育の情報を収集して、わかりやすいように提供する取り組みも行っています。地域ぐるみで子育てに対してサポート出来るようにこれからも活動していきます。

多屋純子