ワクドキとは、人の感動、感激、感謝のキッカケをつくること

上富良野の深山峠で季節の地場産食材を使ったランチや大人気の生イチゴパフェを提供する「YAMAICHI」を経営。自身で菜園も管理し、観光客の収穫体験も行っている。富良野周辺の自転車ガイドツアーも主催し、道外に留まらず海外の方にもこの地方の魅力を肌で感じてもらえるようにツアーを企画している。また、趣味でもあるサイクリングで新たなコミュニティも立ち上げ、自転車を通して地域の活性化に一躍かっている。

「YAMAICHI」に来れば”何か”がある。

ーどのような方法でこの地のガイドを?

齊藤さん 基本的にはサイクリングを主体としたガイドを心がけています。自転車ブームが来ているとはいえ、まだまだサイクリストへの情報が少なく、次のトイレまでの距離だとか、どのようなレストランがあってどこの景色が良いのかというような地元の人でしかわからないようなスポットを伝えるようにしています。また、SNSを利用して地域の情報や今、感じていることなどを発信し、様々な方へ情報が届くようにしています。「上富良野はどの季節にどこへ行ったら良いの?」という質問をよく受けます。その時に一般的に人気のある季節をオススメすることもありますが、一番大事な事は「その人が何を求めているかを探ること」だと思います。仕事を休みやすい時季、どんな趣向があるのかなどその人のニーズを引き出して、喜んでもらえる選択肢を豊富に用意してあげるというのが私のやり方です。実際に自分が出かけた時の情報も大事な情報源です。「実はこの季節は意外にもこんなものがあって、一度訪れたら良いと思いますよ」というような情報が喜ばれたりもします。

ー常に心がけていることは?

齊藤さん  私自身が地元を知るということを心に置いています。お客様に私の持っている情報をお伝えして、実際にその場に行ってもらい、感動、感激し、「ヤマイチさん、先日紹介してくれた所が凄く良かったよ」と感謝を頂くようなストーリーが楽しいのと同時に生きがいでもあります。「YAMAICHI」に来れば何か面白い事がある。そう思ってもらえるように、キャッチボールを丁寧にして信頼関係が築けると良いなと思います。

サイクリストに快適に旅をしてもらうために。

ー今後の展望は?

齊藤さん お店が休みの「水曜日」に「水曜乗るでしょう」と称して(笑)初心者でも楽しめる旅をしています。富良野近郊や少し足を伸ばして遠出することもあります。サイクリストにとって事前にあとどれくらいで自転車のサービス(空気入れや給水)が受けられるところがあるのか、どのくらいで食事ができるところがあるのかという情報があると良いなと思い、当店は「自転車の駅」として登録し、「シーニックバイウェイ北海道 サイクリングルート」の活用を促しています。この情報をより多くの方に利用して頂き、安心して楽しいサイクリングができる環境を整えて行きたいと思います。

齊藤 慎吾

↓シーニックバイウェイ北海道サイクリングルート

https://sceniccycling.wixsite.com/route/jptop